CASE STUDY

導入事例

チラシ・パンフレット・Web・デジタルサイネージ、年間100本のクリエイティブ制作を圧倒的に効率化

NExT-Season 様

安藤篤史さん

ショップ店員、ギタークラフトマン、ストレージメーカーでの製品開発などを経て、2015年からフリーランスとして関西を中心に活動。デザイナー・エンジニアとして活動するかたわら、CMSやAWSのコミュニティイベント運営を多数担当し、その中で得た多彩な人脈を生かしてクリエイティブ制作チームのマネジメントを手がける

年間100本の制作物の進行管理に困っていた

僕が Brushup のユーザーに登録したのは、2015年にベータ版がリリースされた直後です。当時、年間100本ほどの学校案内や企業パンフレットなど、紙媒体の制作を請け負っていました。常に10本ぐらいの案件が同時進行していて、校正の度に客先に打ち合わせに行く時間もなく、クライアントとディレクターの自分、外注のデザイナーの間をリモートでつないでやりとりができる効率的な添削ツールを探していたんです。
最初のうちは、チャットツールを使ってみたんですが、複数の仕事を進めていると混乱してしまうことがよくありました。「◯ページの△△を直してください」と文章で指示を受けても、「主語」がないので、どの制作物のことを言われているのか、すぐにわからないんです。修正作業を何度も繰り返すうちに、確認ミスがお互いに発生しますし、文章でやりとりする時間も無駄に増えていきます。やり直しが何度も出てくれば僕がたいへんなのはもちろん、作業に当たってくれるデザイナーの気持ちもなえてきますし、クライアントにも確認のお願いを度々する必要があります。それをどうにかしたくて、言葉ではなくビジュアルで校正できる方法を模索していました。
そういえば、PDFやJPGの画像に指示を書き込んでもらって、ファイルを送り返してもらうという方法を試したこともあります。しかし、結局それもうまくいきませんでした。ファイル単位で校正をするには、そのファイルを案件ごとに時系列できっちり管理する必要があります。ところが人によってファイル名の付け方がバラバラで、いつもらった修正なのかわからなくなり、とても管理しきれなくなったんです。
ファイルの日付一つとっても「20180302」とつける人もいれば「180302」の人もいます。「最終.pdf」というファイルをもらった後で、結局何度もやりとりして、「_最終ver6.pdf」でやっと校了するなんてこともよくありました(笑)。それにPDFは、ダウンロードして開くだけでも時間と手間がかかりますので、それも無駄に感じていました。

仕事が劇的に効率化、校正ミスも激減

そんな苦労を重ねていたとき、「世界初のデザインレビューツール」を謳う Brushup というアプリがリリースされることを知りました。さっそく登録してみると、そのわかりやすさと便利さに驚きました。 Brushup ではタスクごとに一つの画像に対して、タイムラインでデザイン指示や修正、提案が書き込めるので、やりとりに「主語」がいりません。制作に関わる全員が、ひと目で各ページが今どの工程にあるのか、理解できるんです。
画像にクライアントからの修正指示やデザイナーの直しがアップされれば、自動的にメールで通知が来るので、「どこどこに修正ファイルを置きました」というやりとりも必要ありません。僕が仕事を頼んでいるデザイナーには、小さなお子さんがいる方もいて、早朝から午前中にかけて作業をすることが多いのですが、こちらが夜に作業の指示を書き込んでおけば、翌日の昼には仕上げてくれるので、お互いに効率よく仕事ができるようになりました。
また Brushup を使うことで、誤植などの校正ミスも格段に減りました。学校案内などは特に、確認者の数が多く、細かい文字の修正が沢山入ります。手書きで修正指示をもらった場合、デザイナーがそれをタイプするわけですが、その際に打ち間違いが発生することがそれまで多々ありました。ところが Brushup では、制作物のページの画面脇に、入れたい文字を修正者が直接打ち込めるので、デザイナーはそれをコピペで貼り付けるだけでいいんです。クライアントが書いた原稿をそのまま載せるわけですから、文字に関しては制作側の責任がなくなり、印刷後に校正ミスが発覚するリスクが大幅に減りました。

紙媒体だけでなく動画のレビューにも活用

テキストの色や大きさの修正指示もグラフィカルにもらえるのも利点です。例えば文章で「右端の洋服にかかっている文字を白くしてください」といった指示をもらうと、どの程度の範囲で白くするかはこちらの判断ですが、 Brushup であればフリーハンドの丸で囲ってもらうことで、「ここだな」とひと目で修正範囲がわかります。そういうコミュニケーションの「誤解」が激減することが、クライアントと制作者双方にとって、非常に大きなメリットでした。純粋に「良いものを制作すること」に、時間と人の作業リソースを使えるようになったのが、何より助かっています。
さらに導入してみて大きなメリットを感じたのが、 Brushup はビジュアルだけでなく、動画のレビューもできることです。うちは紙だけでなく、 Web 動画や、駅の柱などにあるデジタルサイネージ等の動画制作も手がけているのですが、以前はクライアントに動画の添削をしてもらう際に、スクリーンショットを取ってもらって「タイムライン何秒の時点でこういう修正を入れてください」と指示をもらっていたんです。しかし Brushup であれば、修正を入れたい箇所で画面上の動画を一時停止して、エリアを選び、その脇に修正指示を書き込めばそれで済んでしまいます。重い動画ファイルをお互いいちいちダウンロードする必要もなく、圧倒的に効率化が図れました。

「売れてなんぼ」にクリエイティブを集中できるようになった

こういう新しいツールをクライアント側に導入してもらうときには、「面倒くさい」「覚えるのが大変そう」と嫌がられるケースがよくありますが、 Brushup に関してはそうした苦労もまったくなかったですね。使い方を解説するチュートリアルのビデオと、説明PDFが非常によくできていて、それを見たクライアントもすぐにメリットを理解してくれました。
学校案内のような、原稿を確認する人が沢山いる制作物の場合は、クライアント&制作チームに Brushup のグループに入ってもらって、同時にチェックしてもらうようにしています。みんなで一度によってたかってレビューしてもらえば時間も短縮できますし、スマホのアプリでも画像にコメントが書き込めるので、昼間時間がとれない人は、帰りの電車などで確認されているようです。
僕の今の仕事は、紙媒体や Web サイトの制作がメインですが、学校を出てしばらくは、音楽が好きだったことから楽器店でギターを売る仕事をしていました。もともとコンピュータにも関心があり、新商品のギターにつけるPOPを自分でデザインしたり、売り上げを伸ばすためのデータ管理などもパソコンで工夫していたんです。そういう「売れてなんぼ」の「店員マインド」が根底にあるので、今やっている紙媒体や Web の制作でも、「それを作ることで、どれぐらいクライアントの商売に貢献できるか」をいつも考えています。そのため仕事を受ける際には必ず、「そもそもなぜそれを作る必要があるのか」という企画会議に最初から参加させてもらっています。 Brushup を導入したことで、クライアントとのコミュニケーションが以前と比較にならないほど正確・迅速になり、「売れてなんぼ」につながるクリエイティブに意識を集中できるようになったことが、何よりありがたいですね。