CASE STUDY

導入事例

創業以来の10万点以上に及ぶイラストは大切な資産。瞬時にタグ検索できる保管庫として活用

株式会社 マイネット 様

制作アセット室長 中野 亮祐さん

2006年設立。ゲーム業界においてスマートフォンゲームの運営に特化した「ゲームサービス事業」を柱に業績を伸ばしている。買取・協業・M&Aにより仕入れたゲームタイトルを独自のノウハウで長期利益化するという新たなビジネスモデルを構築し、2019年5月現在では37タイトルを運営中。2017年には東証マザーズから東証一部へ市場変更を果たす。2018年9月から Brushup をご利用いただいている。

創業から保有する膨大なイラストを管理したい

弊社は現在、スマートフォンゲームの運営に特化した「ゲームサービス事業」を主軸に展開しています。ゲームメーカーが制作したゲームタイトルを買取や協業により仕入れ、独自のノウハウで継続的に収益を上げられるよう運営する事業です。2019年5月時点で累計60本以上のタイトルを運営、保有するイラストは10万点を超えます。これらのデータを「企業資産」として効率良く管理・運用するツールを探していて、 Brushup を使い始めました。

進行管理ツールではなく、膨大なアセットデータの保管・運用に特化しているので他の導入企業とは使い方が異なるかもしれません。しかし過去のタイトルを含めたさまざまなイラストについて適切に情報整理ができ、大量のデータもサクサク扱えるパワーがある Brushup は私たちの業務に不可欠なツールになっています。

格安クラウドストレージでは、性能と使い勝手に不満

これまで、各タイトルのイラストは責任者の管理のもと各自サーバに保管されていました。しかしタイトルが終了すると関わっていたメンバーは解散し、管理責任者も次のタイトルの運営に移ります。旧タイトルのデータは適切に管理されないまま、どんどん蓄積されている状態でした。そのため、会社の資産であるイラストを正しく管理・運用しようと「制作アセット室」という部署が発足しました。

当初は格安のクラウドストレージを契約し、バラバラに保管されていたデータを 1 カ所にまとめ、画像情報をタグ付けするところから整理を始めました。データを一元化した後にクリエイターが欲しいキーワードでヒットさせれば、すぐ探せるだろうと考えたからです。

ただ、そのクラウドサービスではいくつか問題がありました。まず検索用のタグ付けは手動で、アイテムを見ながら人が 1 つずつタグを書き入れなければいけません。また、検索後のサムネイル一覧表示に時間がかかる上、画像は上下が切れて表示されるため、現場からは不満が出ていました。

「使えるツール」なら投資する価値が大いにある

これらの問題点を解消するツールを探していたとき、見つけたのが Brushup です。ただ「制作時の進行管理ツール」ではなく「保管・運用」に特化したいため、事前に使い方を問い合わせて導入できるかをお聞きしました。そのときのレスポンスの早さ、技術的な質問への回答、機能と目的のマッチングが好印象だったので、導入を決めたのは早かったと思います。

私たちが重視したのは「柔軟なタグ検索の実現」と「操作時のスピード感」です。検索したいときは「タイトル」のほかキャラクターや背景などの「カテゴリー」、キャラクターの「性別」、ファンタジーや和風などゲームの「世界観」、季節やイベントなどの「場面指定」のようにいくつかの条件を組み合わせて探すのが最も効率的です。 Brushup はオプションで「 and / or / not 」検索機能を強化でき、現場では複数のタグを重ねて絞り込みを行っています。一覧で探すときは 100 件、 500 件という大量サムネイルを瞬時に表示してくれるのでストレスがありません。

格安ストレージと比べるとたしかに費用はかかりますが、「現場で使えるツール」になるならそれは必要な投資と考えます。実際、検索精度が上がってクリエイターの作業時間はかなり短縮され、全データから必要なイラストを探せるため機会損失がなくなりました。ランニングコストはリーズナブルなので、人的・時間的コストを含めて十分取り戻せています。

IDaaS 連携で社内セキュリティ基準もクリア

社内のセキュリティチームから外部ツールとの安全性も強化するように言われていますが、SAML 認証機能を使って IDaaS と連携し、クリアしています。

また Brushup 自体がイラストなどのクリエイティブ分野に強いツールだったので、私たちの要望や狙いを伝えやすかったのもよかったです。ドラッグ&ドロップでローカルにサムネイルをコピーできる機能や、一覧のサムネイルサイズを無段階調整できる機能など、細かいところにも使いやすさが感じられます。まだ知らない機能もあると思うので、いろいろお聞きしながら今後も活用していけたらと思っています。