CASE STUDY

導入事例

数値化できない生徒の成長を「可視化」するプレゼンやパフォーマンスをBrushupでレビュー

クラーク記念国際高校 様

阿部賢太氏キャリア教育推進プロジェクト プロジェクトリーダー
牛込紘太教諭大阪梅田キャンパス 総合進学コース長

強力な動画のレビュー機能を持つBrushupは、学習やスポーツの指導にも大きな効果を発揮します。日本最大の生徒数を誇るクラーク記念国際高等学校では、2016年7月から、Brushupを用いたICT教育が始まりました。3年後の大学入試改革に備え、Brushupを生徒のプレゼンテーションや英語の指導に活用する同校の取り組みを伺いました。

2020年入試改革へ対応するために

いま私たち高校教師の間では、2020 年から始まる大学入試改革への対応が急務となっています。従来のセンター試験が廃止され、その代わりに、記述式問題の強化や、文理横断型の試験、面接や集団討論、プレゼンテーションなどが導入されます。

そうした試験では思考力、判断力、表現力が問われますが、ペーパーテストで測れる知識量とは違って、生徒の力を客観的に数値化することが困難です。彼らの成長を目に見えるかたちに可視化できるツールを探していたときに、巡り合ったのが各種のデータ形式に対応し、文章や画像、映像などあらゆる『表現』をレビューできるBrushupでした。

生徒のプレゼンが大きく成長

導入後、さっそく50名の生徒のプレゼンテーション指導に、Brushupを使ってみました。本校の生徒たちは、将来どんな自分になりたいかという『夢』を、全員が1年次から具体的に考えていきます。そしてその目標を実現するために何を行うべきか、どのように達成するのかを各自で考え文書にまとめ、プレゼンテーションで発表します。単に文章を読み上げるのではなく、人に伝わる表現力を身につけてもらうのが狙いです。

Brushupは秒単位で動画の任意の場所にコメントをつけられます。生徒のプレゼンを録画し「最初に結論を述べていてわかりやすい」「この部分の具体例がスライドに欲しい」といった詳細なレビューを行った結果、短期間で多くの生徒のプレゼンがわかりやすく改善され、聞く人を惹き込む内容になっていきました。練習のおかげで、今年度の大学入試面接にも自信をもって臨むことができ、見事合格を果たした生徒が何人もいます。

プレゼンの完成形だけ切り取って見ても、どのタイミングで生徒が大きく変化したかはわかりません。しかしBrushupで記録を残せば、生徒自身がどこで成長できたか、あとになって振り返ることができます。その成長の体験は大学入試だけでなく、社会に出てからも大いに役立つはずです。

英語指導への応用も視野に

今年からは、約1500名の生徒にBrushupを組み込んだiPadを持たせ、さらに範囲を広げて活用していきます。現在進めているのが英語指導への応用です。ネイティブ教諭が話す英語をBrushupに録画し、各生徒がそれを聞いて復唱、英文に書き起こしてから和訳すれば、『使える英語』に必須となる4技能、リスニング・スピーキング・ライティング・リーディングのレビューを一度に受けられます。すでにクラークのインターナショナルコースでは「autonomous learning skills」(※自律学習)の一環としてBrushupを取り入れています。海外にいるネイティブ教諭の指導を受けることも容易となり、生徒全体の英語力の底上げにつながると期待しています。

使いやすさから生徒も活用

ICTツールを教育現場に導入しようとするとき、「操作がわかりにくい」という声が出ることがあります。その点、Brushupは難しいマニュアルを読み込む必要なく、感覚的な操作で運用できるので、今では教員だけでなく、生徒たちも音楽コンクールの練習や文化祭の準備に使いこなすようになりました。生徒一人ひとりの成長を支援するツールとして、クラーク高校ではBrushupをさらに活用していく予定です。

※記載されている情報はインタビュー当時のものです。