CASE STUDY

導入事例

チャットと違い、過去の情報が流れない。変化の過程が見えるから育成や品質向上にもつながる

株式会社box 様

代表取締役 大森康政さん

2021年に設立。デジタル素材の制作から販売まで、アプリケーションに必要な素材を制作するイラスト制作事業のほか、タスク進行を支援するプロジェクト運営事業、動画の企画制作など幅広い事業を展開。クライアントのニーズを捉えた高品質なビジュアルアートを短納期で制作するために、設立時から Brushup を導入いただいている。

初めてBrushupに触れたとき、鳥肌が立った

Brushup に初めて触れたのは、前職に就いていた7年前です。データのやり取りではメール添付とサーバー保存が当たり前だった時期に、Brushup を使えば欲しい画像がパッと出て送りたい画像をピッと貼りつけられる。シンプル構造でこんなに分かりやすいツールがあるのかと思い、鳥肌が立つくらいびっくりしました。

その頃から活用してきたので、2021年にこの会社を立ち上げたときは迷わず Brushup を導入しました。ツールにとって大切なのは「馴染みやすさ」、本当に身近で、意識せずに使える UI がいいですね

現在は社員や外部スタッフ・クライアントも入れると80名くらいが Brushup を介して仕事をしています。プロジェクトごとに人の入れ替わりがありますが、簡単なマニュアルを渡せば皆さん問題なく使えます。最初に伝えるのは、データのアップロード方法や担当者変更、宛先の作り方くらい。説明しやすく、効率化を図りたい弊社にとっても非常にありがたいです。

企業間コラボレーション機能でパートナーとのやりとりが効率化

長年使ってきた中で画期的だと思ったのは「企業間コラボレーション機能」です。自社開発を進めるとき、制作会社は情報漏洩を防ぐためにいろんな企業からアカウントをいただくんですが、コラボレーション機能があれば1つにまとめて扱えます。

また、Brushup だとアカウントを1個作ってしまえば発注の手間が省けます。「ここにデータがあります」とお知らせすれば履歴が伝えられ、制作意図やポイントも受注側ですぐに確認できるからです。この仕組みは業務効率化に非常に役立っています。

ユーザー目線で考えると、今自分が担当しているプロジェクトはどれか、一括で管理できるのも助かります。毎日かなりの枚数を受発注して修正するのですが、ワークスペース/プロジェクト/アイテムという階層構造が分かりやすく、情報が混ざらないので社内管理での間違いがなくなりました

「変化の過程がすべて見える」からクリエイター育成につながる

インターンで入る学生さんには、必ず Brushup のアカウントを付与しています。入社前にどのようなイラストを描いていたか、どんな苦手があってどのように上達したか、すべてがアイテムの中に残るからです。ご本人にとってはアドバイス内容が残り、親御さんや学校の先生に向けても指導内容が可視化されて安心してもらえます。

いわゆるビジネスチャットのようなコミュニケーションツールだと、過去の情報は流れてしまうんですよね。データを残すという頭にならない。しかし Brushup はデータありきの構造なので、参照しながら個人の成長や品質向上を促せます。4月に入社する段階で新入社員の画風や性格が分かればディレクションもスムーズです。マッチングという意味でも Brushup は欠かせないツールになっています。

社員同士の切磋琢磨、アイデア創出のもとにもなる

これは既存の社員やスタッフも同様です。弊社の新イベントでは必ずベンチマークを作って品質維持のポイントを共有します。修正についても、誰に何を伝えたのか全員が見られるので、そこから個々に品質を上げる工夫をしています

特に背景イラストの制作では該当シーンを周辺情報とつなげて描かなければいけません。Brushup ならイベント名やアイテム名から検索すればすぐ参照でき、これは全員で制作過程が一覧できるからこそ可能な運用といえるのではないでしょうか。

業務外でも、自分で描いたイラストをアップロードできる部屋を作って自由に投稿してもらっています。ここから新キャラクターや新商品につながることもあります。

2025年度から、部活動の外部化事業でも活用予定

関連会社の株式会社pic-step では、学生向けにイラスト技術の講座などを展開しています。この会社では、2025年度以降に予定されている「中学校における部活動の外部委託化」を視野に入れています。

すでに高校のデジタルイラスト部顧問として委託を受けている実績があり、こういった部活動でも Brushup があれば貢献できるのではと考えています。現在はクラウドで使えるドライブや他のコミュニケーションツールを駆使していますが、まだ設定や連携が面倒です。ブラウザからすぐ使える Brushup が導入できれば管理や指導がとても楽になるはずです。リーズナブルなアカデミックプランがあると聞いたのでこれは検討したいですね。

私たちの業界にとって一番の悩みは人材発掘です。能力のある若い皆さんのスキルを伸ばし、その人に合ったフィールドで活躍してほしい。私たちの事業と Brushup の機能を掛け合わせて、ぜひそのサポートができればと思います。